ワンダーコーポレーション(3344)2020年3月期決算は増益決算
- 総評:コロナ禍でも4Q(1-3月期)は利益を積み上げ、通期でも増益決算。予算未達も経営再建は順調に進捗。5月6日時点での休業率は31%と影響は比較的軽微の一方、LIVE自粛などで新星堂事業の5月売上が大幅減少。これらコロナの影響で2021年3月期の業績予想はなし。
株価:6月12日の株価は577円、時価総額43.6億円。
優待:100株から優待有り。

- ワンダーコーポレーションの2020年3月期決算は減収・増益。
- 足を引っ張ってきた新星堂事業が黒字化
- 本業のワンダーグー事業ではコロナによる巣ごもり需要で足下好調
CDやDVD、書籍などを販売しているワンダーコーポレーション。TSUTAYAや新星堂なども抱える企業グループですが、属する業界は全て縮小均衡の右肩下がり。2018年度にはRIZAPグループの業績すら悪化させた企業ですが、ようやく6期ぶりに黒字化を達成。
2021年3月期におけるコロナの影響は?
現状開示されているものは2つ。ひとつは店舗休業率が5月6日の時点で31%に留まること。もうひとつは、新星堂事業の売上がLIVE自粛で5月に大幅に減少したことが挙げられます。


ネットサイン会などの対策も
コロナ禍による三密を避けるために、大規模集客イベントが中止に追い込まれている以上、新星堂で行ってきたLIVEも自粛せざるを得ない状況です。しかしながら、ワンダーコーポレーションでは新星堂オンラインでCDを購入した顧客に対して、ネットサイン会を企画したり、生電話をすることでのWEBイベントを行っており、同種のイベントを今後多数実施するようです。

2021年3月期はどうなる?

SBI証券のツールでは6月5日更新で一株利益132円、PER4.36倍(株価577円 6/12時点)となっていますので、割安感は強いものと思います。実際、業績発表時にはストップ高まで買われ700円台まで乗せる場面もありましたが、その後は徐々に押しが入り、いつの間にか元の株価位置まで下落することに。
業績修正率の高い企業なので、鵜呑みには出来ない数字ですが、構造改革も進んでいる為、ここからの投資妙味はあると思っています。
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