2020 6/23(火) 相場日報
ナバロ発言で相場が揺れる

中国との通商協議はオーバー(終わった)――。ナバロ補佐官の米FOXニュースのインタビューの発言が伝わると、それまで上げ幅を200円に広げていた日経平均はするすると値を消し、下落に転じた。
日経平均ボラティリティーインデックス(VI)は久しぶりに30を下回り、不安心理の後退を示していたが、再び30台に跳ね上がった。米株価指数先物も大幅に下げた。
ところが日経平均は再び上昇に転じた。米国のクドロー国家経済会議(NEC)委員長が「米中協議は終わっていない」と述べたと伝わり、ナバロ氏も自ら米ウォール・ストリート・ジャーナルに対し、報じられた発言の趣旨は違うと釈明した。
おまけにトランプ大統領までが自身のツイッターで「米中貿易合意は完全に無傷だ」とつぶやく。株式相場の動揺に慌てふためき、必死に火消しに走ったかのような、すばやい対応だった。
株、ナバロ氏発言に狼狽 米中協議「終了」か「無傷」か
ナバロの発言で大揺れだった23日の株式市場ですが、発言を否定し持ち直した株価は引けにかけて一瞬で売られて、上げ幅を縮小、+111円で終了。
6月11日から「売り」点灯中だったパラボリックが「買い」に転換した。一目均衡表の基準線も横ばいから上向きとなった。25日線や13週線も上昇を継続しており、短期的な強気相場再開を示唆した。ただ、転換線が横ばいから下降に転じたことに加え、TOPIXのパラボリックは売りサイン点灯中でもあり、明日も上値での売り圧力が依然として強そうだ。
低位株が上昇ランキング上位を占める状態は続き、上昇相場はまだ堅調という感じがします。35銘柄が10%以上の上昇と、上げる銘柄はとことん買われる状態も継続。
