西松屋(7545)、6月売上高+33.8%増

コロナ禍を追い風に反転攻勢開始
- 株価 6/22 1120円 時価総額782億円
- 優待 有り
ここ数年、業績の低迷と冴えない株価が続いていた西松屋。コロナ禍でさらに業績が落ち込みかねない状態でしたが、コロナの影響が大きい3月・4月・5月を何と前年比プラスの売上高で乗り切ると、自粛明けの6月では売上高を大幅に伸ばしております。
外出自粛明けの6月月間売上+33.8%
外出自粛の最中であっても4月・5月の既存店売り上げが+2.1%、+8.8%と好調であった西松屋ですが、6月になり外出自粛が解除された途端、+33.8%と猛烈な売上増加を記録しました。
4月・5月の来店客数はマイナスだったのに対し、6月は一挙に+20.1%と大幅増加。これが結局、売上増に直結することになりました。客単価も大きく落ちること無く、高止まりしている原因は、
粉ミルク、紙おむつなどの消耗品や調乳・衛生雑貨、マタニティ・新生児衣料、玩具等を中心に販売が好調に推移
6/18 業績予想の修正に関するお知らせ
と記載の通り、比較的買いだめし易いアイテムが売れていった為だと思われます。

好調な売り上げにより大幅増額修正
このような売上好調さを背景に、始まったばかりの2021年2月期業績予想を大幅に増額修正しております。第二四半期までの営業利益は80%以上増額となり、通期でも40%以上増額となる営業利益67億円に修正されました。
上期の80%増額修正に対し、通期の増額修正幅が40%程度と低めなのはコロナ禍の影響で買いだめ需要が一巡するためではないか、と思います。ただし、外出自粛開けの6月度の売上をみると、コロナの影響が薄れても好調さを持続しているので、通期の業績予想が再度修正される可能性も有り得るのでは無いか、とも考えられます。

有利子負債0、現預金400億以上という圧倒的な健全財務体質
西松屋の財務体質は、鉄壁と言っても過言ではありません。有利子負債はなく、現預金は457億円(2019年11月時点)と圧倒的。時価総額782億円と比べても現金等の金額は突出している状態ですので、西松屋の財務体質はかなり健全であると言えるでしょう。
安定配当と株主優待も揃っていることから、長期保有銘柄として充分耐えられる優良会社だと見ています。

好調な月次がいつまで続くのか?
西松屋の月次売上高は毎月発表されますので、西松屋が今後も好調な売り上げを続けるのであれば、改めて業績修正の可能性があります。今後とも注意して毎月確認していきたいと思います。

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