7/6 相場日誌 22714.44円 +407.96円 意外高

7/6の日経平均は大幅高の+407円。先週末のアメリカ市場休場中の日経平均先物は22180円程度。朝方はマイナス圏からのスタートと思われましたが、寄り付き前の先物価格はすでに22280円程度まで上昇。その流れを引き継ぎ、右肩上がりの大幅高となりました。

特異な値動きだったこともあり、今後の相場の転換点になるかもしれないため日誌として記録に残しておきます。

要因は中国市場の株高

寄り付き前に上昇した要因のひとつが中国市場の動向。6月の購買担当者景気指数(PMI)の改善と4~6月期の実質国内総生産(GDP)成長率がプラスに転じるとの予測から、最初に相場が動き出した感があります。

さらには、株高を演出したい中国当局の意向もあるようで、国有企業改革や証券市場改革などの期待感を醸成しつつ、観測記事などを使いマスメディアを利用しながら銀行・証券といった金融株の株高に繋げているようです。

金融株の株高は市場全般に波及することが多いので、市場てこ入れ策とみることもできます。当局の動向を中国の投資家は敏感に感じ取っているのかも知れません。

上海株、2年5カ月ぶり高値 米中摩擦ほぼ克服、上昇ピッチに危うさ(Asiaウオッチ)2020年07月06日 16:36

【NQN香港=桶本典子】6日の中国株式相場が急伸した。上海総合指数は前週末比5.7%高の3332.8807と、2018年2月以来およそ2年5カ月ぶりの高値を回復。18年3月に米国が鉄鋼やアルミニウムの輸入制限を発動する前の水準に戻し、長らく相場の押し下げ要因となってきた米中貿易摩擦の影響をおおむね克服した形になる。ただ、実際の中国国内経済には新型コロナウイルスの影響がまだ残っており、急激な株高進行には危うさも漂う。

 「中国国内投資家のセンチメントが切り替わった」(香港の光大新鴻基の温傑ストラテジスト)。前週から続く上海株の上昇に、市場では驚きの声が相次いでいる。

 直接のきっかけは6月30日以降に発表された6月の購買担当者景気指数(PMI)の改善だ。PMIは政府発表の製造業と非製造業、中国メディアの財新などが発表する民間データの製造業と非製造業の4種があり、6月はいずれも前月から改善した。PMIは企業の景況感を聞き取った先行指標であるだけに中国景気の回復期待が高まった。6日は中国の4~6月期の実質国内総生産(GDP)成長率が1~3月期の前年同期比6.8%減からプラスに戻るとの市場関係者の予想が相次いだ。

 上昇銘柄も変化している。「ハイテクなどのニューエコノミーから、金融や資源といったオールドエコノミーに資金が回帰している」(東洋証券上海代表処の奥山要一郎首席代表)。6日は中国工商銀行(@601398/SH)や中信証券(@600030/SH)といった金融株が軒並み急伸し、大型株で構成する上証50指数は6.8%高となった。国有企業改革の一環として中信証券の合併観測が浮上したほか、証券会社や保険会社の株式投資規制の改革案が相次ぎ、金融株買いを誘った。

 金融株を中心とした大型株主導での株高は、官製相場のにおいも漂う。現時点では「政府系資金による目立った買いはみられない」(内藤証券上海代表処・首席代表の王萍氏)との見方もあるが、当局の意向を敏感に感じ取る参加者も多い。香港経由での海外投資家からの買いが増えているのに加え、これまでの中国国内の金融緩和で、投資資金はあふれている。「当局としても、不動産のほか、リスクの高い他の金融商品に投資されるよりは、株式投資を奨励したいだろう」(王氏)との読みがあるという。

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バフェット氏による天然ガス事業買収も寄与

本日の日経平均大幅高の要因は「中国情勢の好転」と、もうひとつの要因が世界で最も有名なウォーレン・バフェット氏による、天然ガス輸送・貯蔵部門を買収報道がだったようです。つまり、著名投資家による新規投資再開が一般投資家の心理を好転させた、リスクオンに傾かせたということのようです。

株、バフェット氏始動に買い反応 コロナでESG加速

2020年07月06日 12:08

6日の東京株式市場で日経平均株価は続伸している。3日の米株市場が休場で海外投資家の売り圧力が弱い中、中国景気回復への期待から上海や香港の中国株が上昇し、追い風となった。米著名投資家ウォーレン・バフェット氏の新規投資再開も投資家心理を明るくしている。

 前引けは前週末比306円高の2万2612円だった。「世界の半導体工場が高稼働」と伝わり、東エレク(8035)やSUMCO(3436)など半導体関連が買われたが、目を引いたのは日揮HD(1963)や邦ガス(9533)、三井物(8031)、三菱商(8058)といった天然ガス関連の上昇だ。

 きっかけは、バフェット氏率いるバークシャー・ハザウェイが40億ドル(約4300億円)を投じて米電力大手ドミニオン・エナジーの天然ガス輸送・貯蔵部門を買収するとの報道だ。負債を含めた買収総額は100億ドルに上る。現金を保有することを優先し、守りを固めていたバフェット氏の新たな一手に投資家は連想買いで反応した。投資事業持ち直しへの思惑で、ソフトバンクグループ(SBG、9984)も上昇し、株式分割考慮後で昨年5月以来の高値を付けた。


 新型コロナウイルスの感染拡大には気を抜けないが、バフェット氏の新規投資再開という「うれしい誤算」は市場の各方面に波紋を広げている

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引け後はISM非製造業景況指数が予想を上回る

さらに日経平均引け後、6日23時に米ISM非製造業指数が発表されましたが、予想を大きく上回る数字により、NYダウは+300ドル超となりました。NY時間は始まったばかりですが、これが維持されれば7日の東京マーケットにも好影響があるものと思われます。

7/7 0時30頃の株価指数

結果として、三角持ち合い上放れ

日経平均株価は6/9の高値から約一ヶ月程度のもみ合い、持ち合い相場を続けてきました。上値が切り下がり、下値は切り上がる、いわゆる「三角持ち合い」相場という方向感の乏しい展開が続いていたのです。それが6日の大幅高により、上値抵抗線を突破、持ち合いを上放れた格好となりテクニカル上では株価は上に行きたがっている、と見ることも出来ます。

一方で、7月は調整局面入り、と判断している専門家が多い為、今回の大幅高はすぐに調整されて「ダマシ」となる可能性もあります。気をつけたい所ですが、期待はしたいですね。

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